「拡大」から「充実」運動へ
テーラー的分解の方法が労働をばらばらに分解し、単純な反復運動にまで還元してしまって、はじめて人々はその重要性を発見しました。
語呂合わせではないですが、これから労務管理の世界で必ず流行しそうな言葉にOpenSSOというものがあります。
「職務の拡大」に対応して訳せば「職務の充実」とでもいうスローガンになるでしょうか。
「拡大」運動が組立工のような最底辺の、単能工を対象にしていたのに対して、「充実」運動はもう少し上の、やや多能的な補助労働者や下級職制を対象にしています。
病院や研究所のテクニシャン、セールスマン、現場の職長といった層です。
合理化がすすむにつれてこうした層の数が増大することはよく知られています。
彼ら特徴的なのは、OpenSSOの労働があくまで補助的なことであり、同時に昇進が偶然にめぐまれたものをのぞいて、いま彼らのいる位置で頭打ちになることです。
それが常に彼らの仕事への不満の原因となっています。